自分では気づかないうちに落ちている・・・

自分では気づかないうちに落ちている・・・

それは体力です。

子供の頃から病気がちだった私はバレエのおかげで体力がつきました。

重度の貧血で小学６年生の時には走ることもできなかった私が、１年ほど治療しながら一生懸命バレエのレッスンをしました。中学に入り週３回レッスンに通うようになり、徐々に体力もアップし体育の授業も受けられるようになりました。

高校になると年に何回かの舞台に出演させていただく機会があり、そのためのリハーサルで週４～５回はバレエ団に通っていました。

おかげで体力もしっかりつき、喘息の発作もあまりでなくなりました。

２０代、３０代はどんなに辛くてもバレエの舞台本番が終わるまでは倒れない、精神力が体力に勝つ！と根拠のない自信までありました。

 発表会直前に起こった異変・・・

４３歳の時に受けた２度目の卵巣嚢腫の手術後も、順調に回復していると思いこんでいました。

術後１週間で退院、１ヶ月後からバレエの指導に復帰し、２ヶ月後からは自分のレッスンまで再開し、ちょっと疲れやすいなとは感じていましたが、

「手術前の計画通りに回復している、体力はあるから大丈夫」と信じていました。

術後約１年後にバレエ教室の発表会を開催。いつものように構成・振付・指導すべて１人でこなし、ゲストの男性パートナーと１つの作品のセンターで踊ることになっていました。

発表会本番１週間前に異変が起こりました。

若いころに治療した歯の歯茎が腫れ、心拍とともにズキズキ痛み、大きな飴を口に頬張っているほどの腫れになったのです。週末や最終リハーサルなどで２日後に主治医の先生に診ていただきましたが、

「できるだけの治療をするが、本番までには腫れは治まらないと思う」

と言われてしまいました。

痛みもずっと続いていたので痛み止めを処方していただいたら、痛みは軽減せず、その上めまいが酷くなり真っ直ぐに歩くことができないほどでした。当然自分のリハーサルはすべてキャンセルで生徒たちのリハーサルを見るのがやっとという感じでした。

発表会当日も右頬が酷く腫れ上がったまま、舞台メイクをし、パートナーの男性ゲストには頼りっぱなしのまま何とか踊り切り発表会を終えましたが、

「これが体力がなくなったということ・・・？」とショックを受けました。

その後４６歳で３度目の開腹手術。

この時は術後の経過も悪くなかなか退院できず、退院してからも元気になるまで何か月もかかり、元気になってからも疲れやすく起きていられない日もあります。

２０代、３０代であんなに自信のあった体力がなくなり、今では老後が不安だらけです。

続けることって結構大変

今は元気にしている私たちも、年齢とともに体力も筋力も落ちていきます。

若いころのようにトレーニングをしたから新たに体力や筋肉がつくわけではないけれど、今の体力や筋力を落とさないように、今の状態を少しでも長く持たせるためにも毎日身体を少しずつでも動かしていかなくてはいけません。

今まであまり身体を積極的に動かしていなかった方が

いきなりジムに通うというのはとても大変です。

まずはおうちの中で出来ることから少しずつ初めていけば身体を動かすことを習慣にできるのではないでしょうか？

習慣にするには楽しくなくては続きません。

バレエの要素を取り入れ、バレエのレッスンのようにクラシックの音楽にのせてトレーニングをすれば、バレリーナのような美しい姿勢や優雅な動きをイメージでき、身体を動かすことが楽しくなってくれば、自然と毎日身体を動かし健康になってきます。

正しい姿勢、美しい姿勢を維持できるようになれば、痩せやすい身体になりますので少しずつですが

健康に痩せることもできます。

大丈夫です。

誰も見ていませんので、おうちで思いっきりバレリーナ気分に浸ってトレーニングにトライしてみましょう。